現監督はじめ先輩方が務め上げてこられたサッカー教室(通称キッズ)の代表を先ほど(3月31日)無事終えました。今回は代表としての一年を振り返ってみました。

代表に就任した昨年4月は非常事態宣言の真っ只中で、サッカー教室はおろか部の活動全てが停止している状態でした。ずっとやりたかった代表になったにもかかわらず、何もできない現状にとても落胆しました。しかし、そんな中、自主練をしていた公園や買い物に行くスーパーではキッズに来てくれていた子に声をかけてもらう機会がありました。

「コーチはよサッカーしたい!」
「サッカー教室いつから始まるが??」

子供達の純粋なサッカーがしたい!という思いに心を動かされました。‘何かしなきゃいけない’そう思いました。

まずは、子供達に向けてのメッセージ動画を作ることにしました。「今は外出を控えて家の中で過ごそう」、そんなあるあるなメッセージ動画だったかもしれません。しかし、本当に伝えたかったことは、画面を通して「コーチたちも早くサッカーしたいんよ、みんなと想いは同じなんだよ」というメッセージでした。それと並行して、サッカー教室の指導方針についても再度考えることにしました。副代表の俊介、会計のあきら、きょうすけと共に早朝からオンラインでミーティングをする日々を送りました。時にはOBの方に相談したり、自分達に何ができるのかを考えました。最終的には1つのテーマができまし
た。「楽しいサッカーを通じた人間の成長」

なぜこのテーマになったのか。それは自分の「サッカーはサッカーに関わる全ての人が楽しい物」であってて欲しいという想いがあったからです。これは何も全員にサッカーを長く続けて欲しいというわけではありません。サッカーではない全く違う何かを好きで続ける、いろんなことに挑戦することは素晴らしいことです。ただ、自分は教室に来てくれたその1時間半を来てよかった、楽しかった、と思ってくれたらそれで良いと思っています。そうすれば、サッカーをやめたとしても、サッカーを好きでいてくれると思うのです。そして、そのような環境を作っていくことが我々の役割だとも思っています。

代が変わり、4月からまた違った色のサッカー教室がスタートすると思います。しかし、思いっきり体を動かし、思いっきりサッカーを楽しめる環境を全力でつくるという方向性は決して変わることはありません。これからも高知大のグラウンドに子どもたちの笑顔が絶えず溢れることを願っています。

[GK 青木智仁 (4回生)]

IMG_1896
↑3人とも1年間本当にありがとう。