Servus 現在ドイツに留学中の田中宣仁です。

まず始めに、僕の故郷広島をはじめ、豪雨災害で被害に遭われた皆様のご冥福と一日も早い復興をお祈りいたします。僕自身四年前の広島市豪雨災害の時、知人が被害に遭い、現地へお手伝いに行きました。現地へ行かなければわからないこともたくさんありました。帰国後少しでもお役に立てるよう活動したいと思っています。

僕は、今、ドイツの中でもプロサッカーチームの無いところに住んでいます。日本のどこかと一緒ですね。そう、僕たちの本拠地、高知県です。

しかし、街のサッカーへの関心は間違いなくかなり差があります。さすがドイツです。どんな小さな町にも芝生のサッカー場があり、日中は子どもたちがそこに集まってサッカーをしています。さらに、アマチュアチームに所属している僕にですら、街中をランニングしていると子供達がチーム名を叫んだり、話しかけてくれますし、多くの近所の住民が試合を見に来て応援してくれます。また、スタジアムDJだっています。

僕たちは高知県でそのような経験をすることは皆無です。しかし、互いにアマチュアチームしかない地域。高知はまだサッカーに関しては発展途上ですから、サッカーを街に根付かせることができるのではないでしょうか(僕から見た勝手な見解です)。そして、僕は高知大学サッカー部を地域に愛される強い“クラブ”にしたいです。僕ら流の方法で、サッカーが好きで集まった大学生が、その土地で、好きなサッカーを通して、サッカーの街を作る。そんな事ができたら何て幸せなんだろうと思います。

プロチームがある地域ではプロチームが中心にこのような活動が行われているかと思います。僕は地元にサンフレッチェがあり、いろんな恩恵を受けてきました。プロのない高知県の子供たちは可哀想だなと思うことがあります。しかし、無い物ねだりではなく、レベルの高いサッカーを身近で見られる環境を僕らが提供すれば良いのではないかと考えるようにもなりました。

最近では、近隣のI大学や強豪T大学なども大学サッカーと地域を繋ぐ新しい取り組みを行っています。しかし、彼らと同じようなことはできませんし、自分達の現状や地域の特徴に合わない可能性もあります。検討すべきは色々ありますが、僕らが何かアクションを起こすことで、高知の子供たちに何か与えられるかもしれないし、僕らを応援してくれる人をもっと増えるかもしれない。僕らのアクションから生み出されるリアクションは自分達の大きな力になると思います。もし、スタンドに高知大サポーターがたくさんいたら嬉しいし、試合に対するモチベーションも変わるのではないでしょうか。

学生だからできること、学生だから協力してもらえることって結構あると思います。そして、プロのない地域で学生が行うということはたくさんのチャンスを持っているはずです。僕らは長い歴史もありますし、先輩方が作ってくださったいろんな人との繋がりがあります。そこが強みになると思います。

僕はこのドイツでヒントを見つけ、アイデアを持って帰り、残りの2年間で何か高知に残せれたらなと思います。

こんなにもサッカーに対して熱くさせてくれたドイツ、ドイツの人々、ドイツで出会ったサッカー好きな日本人に感謝でいっぱいです。Dankeschön 

何でも知ってる環境にいるより、ほとんど知らない環境に身を置く方が得られるものが大きいと思います。知らない人と関わる、市外、県外、国外へ行く。何でもいいです。おすすめします。

DF 田中宣仁 (3回生)

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↑アポなし訪問で入れてもらったチームのホームスタジアムです。

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↑ビーチサッカーで南ドイツ大会3位になりました。